RevitアドオンツールとしてのAReX-Style
「AReX」は、Autodesk社のBIMソフト「Revit」の標準機能を補い、業務効率化を実現するアドオンツールです。
アメリカ仕様で設計されたRevitを日本の業務環境に合わせ、モデリングや図面化をよりスムーズに行うために開発しました。
BiMA(ビム・アーキテクツ)が自社コンサルティング用に開発したツールをベースに、一般向け製品として進化。
作業時間の短縮はもちろん、人材育成や技能伝承の課題をITで補うことを重視し、少数人員でもBIM業務を完結できる設計となっています。
開発コンセプト
AReXは単なる「便利ツールの集まり」ではなく、
「BIM業務を効率化するための情報活用と適切な判断を実現するツール」を目指して開発されています。
これまでの経験をもとに、BiMAの知見を体系化した「AX Workflow」を公開しています。
利用者が自社環境に合わせて設定・展開できる柔軟性を備えており、
図面枠・仕上表・建具表・タグなどを各社仕様に最適化することが可能です。
AReXシリーズは、建築ライフサイクルを通じたサポートを想定し、
用途別に次のようなパッケージが提供しています。
- AX-Starter Collection/AX-Design Collection:意匠設計向け
- AX-SC Collection:構造・施工向け
- AX-Manage Collection:維持管理を含む統合パッケージ

AReXの主な特徴
高効率なBIMモデリング
2D図面から自動で3Dモデルを生成でき、設計検討からモデリングまでのプロセスを大幅に短縮。
また、社内仕様に合わせた部屋名・仕上・下地情報を自動付与することで、チェック業務の効率化を実現しています。
実施設計レベルの自動生成
初期段階からLOD400(生産設計レベル)のモデルデータを作成可能。
壁の接点分割や構造精度を自動処理し、設計から施工へのデータ連携をシームレスに行えます。
誰でも使えるRevit操作
Revit標準機能では専門知識が必要なLGS下地や仕上部材の作成も、
部材を選択するだけで自動的に配置・寸法設定される仕組みを採用。
特別なビュー設定や面指定は不要です。
教育・技術伝承への活用
AReXの自動化プロセスを理解することで、若手技術者の学習教材にもなります。
単に「操作が簡単」なだけでなく、仕組みを理解し、判断力を育てるBIM教育ツールとしても活用されています。
AReX-Styleは、BIM業務の効率化と技術伝承を両立させる次世代のRevit支援ツールです。
日本の建築業界が直面する人材・時間・コストの課題を解決し、
よりスマートな設計・施工・維持管理の実現を目指しています。