こんにちは!AReX-Styleの開発担当です。
今回はAReX-Styleのコマンド配列の変更方法について解説してきます!
「使わないコマンドを非表示にしたい」
「コマンドの順番を変えて使いやすくしたい!」
といったご意見にお応えします。
コマンド配列の定義データについて
AReX-Styleのコマンド配列はテキストデータによって制御されています。
したがってテキストデータを書き換えることによって、コマンドの配列を変更することができます。
テキストデータはAReX-Styleをインストールすると、自動的に下記のフォルダに作成されます。
【C:UsersPublicDocumentsBiM ARCHITECTSAReXStyle20User】
※以下Userフォルダ ※はAReX-Styleの対応Revitバージョンによって異なります。
※[AReXフォルダ]コマンドを実行することでも上記フォルダを開くことができます。
Userフォルダ内の「AXRibbonButtonDefine.txt」がコマンドの配列を定義しているテキストデータです。
[ボタンリセット]コマンドを実行することで、Userフォルダ内の「AXRibbonButtonDefine.txt」がデフォルトの値に戻ります。
※「AXRibbonButtonDefine.txt」編集後に[ボタンリセット]コマンドを実行する際は、必ず別のパスに移動してください。
編集したデータがデフォルトのデータに上書き保存されます。
※「AXRibbonButtonDefine.txt」の名前は変更しないでください。変更した場合、AReX-Styleで認識ができなくなります。
また「AXRibbonButtonDefine.txt」はAReX-Styleをアンインストールしても削除されません。
万が一削除してしまい、リボンが表示されくなった場合は、Revitを閉じ、Userフォルダを削除の上AReX-Styleを再インストールしてください。
ライセンスとAXRibbonButtonDefine.txt
AReX-Styleは認証されているライセンスのリボンが表示されるようになっています。
(※体験版はAX-DesignとAX-SCLTが表示されます)
例えばAX-DesignとAX-Design LTのライセンスのみが認証されているPCの場合、AX-DesignとAX-Design LTのリボンのみが表示されます。
※使用していたライセンス期間が満了した後もリボンは表示され続けます。
[ボタンリセット]コマンドを実行することで、ライセンス期間外となったリボンを非表示にすることができます。
もちろんリボンにコマンドが表示されていても、有効期間内のライセンスが認証されていないとコマンドは実行できません。
コマンド配列の変更方法
それでは「AXRibbonButtonDefine.txt」の内容について解説をします。
・{}:リボン名
入力する値は任意です。
「AX-Design」や「AX-SCLT」だけでなく「設計者」や「オペレータ」など自由な言葉を入れることができます。
※記号は半角です。
・[]:パネル名
入力する値は任意です。
「AXスタイル」や「コスト」だけでなく「基本設計」や「自動モデル化」など自由な言葉を入れることができます。
※記号は半角です。
・コマンド名
入力する値は決め打ちです。
新規に入力を行う際は、デフォルトのテキストデータの文字をコピー&ペーストすることをお勧めします。
※入力する文言はプログラム上認識する文言(デフォルトの文言)である必要があります。
必ずしもコマンド名と一致しませんので、ご注意ください。
コマンド名とコマンド名の間を半角カンマで区切って入力すると、ドロップダウン形式で表示されます。
リボンに表示される順は、テキストデータで一番左に記述されているものからRevitのパネルのドロップダウン一番上から順番に表示されます。
ドロップダウン表示ではなく、1コマンドずつ並べたい場合は、改行を行ってください。
テキストデータの変更と適用
前述を踏まえて、テキストデータの編集を行ってみましょう。
今回は下図のように編集をしました。
編集が終了したら、上書き保存を行います。
Revitが既に起動している場合は、Revitの再起動を行ってください。
編集、上書き保存後にRevitを立ち上げ、プロジェクトを開いてみると…
テキストデータ通りにリボンが変更されました!
デフォルトのテキストデータに戻そうとしら…
[ボタンリセット]コマンドをテキストデータに入れ忘れてしまった!
ご安心ください。
冒頭でもお伝えしましたが、困ったときには、一旦Revitを閉じ、一度Userフォルダを削除してからAReX-Styleの再インストールを行って下さい。
これで元通りです!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
コマンドの配列は比較的簡単に変更をすることができます。
お気に入りのコマンドでまとめたり、ワークフローで使用する順番に並べたりと皆様それぞれのカスタマイズを行うことができます。
ぜひ一度お試しください!
それではまた